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八十八
続けて
「但しな、そこの兄ちゃんに家まで配達させたらな!」
「あー寒!」
両手をこすりながら歩く破近、そして隣には手に一升瓶を抱えた男。
暫くして、声を発したのは男の方で
「いつ気づかれました?」
「ほんの今しがたやわ。お触書見たもんが告げにきよってな」
「そうでしたか。今一歩でしたね」
再び黙ったまま歩く二人。やがて聞こえてきた猫の泣き声を合図に、今度は破近の方から
「仮名やけんど、吉二郎に恨みがあったんやな?」
続けて
「但しな、そこの兄ちゃんに家まで配達させたらな!」
「あー寒!」
両手をこすりながら歩く破近、そして隣には手に一升瓶を抱えた男。
暫くして、声を発したのは男の方で
「いつ気づかれました?」
「ほんの今しがたやわ。お触書見たもんが告げにきよってな」
「そうでしたか。今一歩でしたね」
再び黙ったまま歩く二人。やがて聞こえてきた猫の泣き声を合図に、今度は破近の方から
「仮名やけんど、吉二郎に恨みがあったんやな?」
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