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五十一
「ど、どうも」
「で、おっさんらは、真夜中に何か物音でも聞いたん?」
これに、他の二人が首を横に振っているのを確認した男が
「べ、別に何も」
「そか。ほな次に、そちらにいる人らやけど」
この破近の目と合った男が、隣の二人を見ながら
「あ、はい。私は清次と申しまして。この父の還暦を祝って、この三名でやはり江戸から箱根へと向う途中で」
「そらまた親孝行でんな……ん? そこのお父上はん。何やわいの顔にでもついてます?」
「ど、どうも」
「で、おっさんらは、真夜中に何か物音でも聞いたん?」
これに、他の二人が首を横に振っているのを確認した男が
「べ、別に何も」
「そか。ほな次に、そちらにいる人らやけど」
この破近の目と合った男が、隣の二人を見ながら
「あ、はい。私は清次と申しまして。この父の還暦を祝って、この三名でやはり江戸から箱根へと向う途中で」
「そらまた親孝行でんな……ん? そこのお父上はん。何やわいの顔にでもついてます?」
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