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八十二

 焦げた二人の顔を交互に見やり


「ずっとおまえさんら二人を見てきたけんど、どないに考えてもな、この複雑怪奇な筋書きを練ったもんとは思われへんのや」


 これに思わず顔を見合わせる焦げ同士。


「で、必ずやもう一人おるはずやねん、知恵のすこぶる回るもんがな……ちゃうか?」

 だが、固まったままの二人を見て


「ほな蕾はん、頼んまっさ」


「ではではあ! ちょっとばかり強めに……ボボー!」


「ぐわっ……」

「あ、熱いって……うおお」


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