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八十一

「あらら、しゃあないな」


 とうとう地蔵が二つになってしまい、またもや目配せした破近

 すると


「出番ですう! ボーっとな!」


「うわっちっち!」

「な、何だ……うおお!」


「キャハ! 今度は綾吉さん、右半分がハゲちゃいましたあ!」


「第一いくらひきこもりでもな、孫一ら三人それぞれを同じ時期に演ずるのは無理やって! 第一な、場所も宝町に錦町に大手町ってバラバラやん!」

 こう言い放った破近、口元に笑みをたたえ


「それとな……」


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