1255/3502
七十九
「ちっ」
思わず舌打ちした鉄蔵に
「でな? 孫一なる半次はんを憎むおまえやけんどな、実際に殺めたんは二十四日の欣三はんやわな?」
これを聞き、つい隣を睨む男。だが、綾吉は首を左右に振るだけだ。
「ま、仲間割れは後にしとき……でな、お二人さん」
こう言いながら破近、手にした紙の上に何やらスラスラとしたため
「これ見てみ」
『孫一(半次)を殺めたい鉄蔵→二十四日に欣三を殺めた』
『欣三を殺めたい綾吉→二十二日に吉二郎を殺めた』
「ちっ」
思わず舌打ちした鉄蔵に
「でな? 孫一なる半次はんを憎むおまえやけんどな、実際に殺めたんは二十四日の欣三はんやわな?」
これを聞き、つい隣を睨む男。だが、綾吉は首を左右に振るだけだ。
「ま、仲間割れは後にしとき……でな、お二人さん」
こう言いながら破近、手にした紙の上に何やらスラスラとしたため
「これ見てみ」
『孫一(半次)を殺めたい鉄蔵→二十四日に欣三を殺めた』
『欣三を殺めたい綾吉→二十二日に吉二郎を殺めた』
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。