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七十一

 そう言いつつ、蕾の口が開きかけているのを見て


「な、仲間だよ! 仲間!」


「何の仲間やねん?」


「と、賭場の仲間だ!」


 ここで破近、相手に近づき


「ところでな、二十日の夜は何してたんや?」


「いきなり何を? ああ、そうだった。その日は……」


「仲間と飲んでたんやな?」


 まさに、言わんととしていた言葉を先に言われた綾吉


「あ、ああ」


「二十二日は?」


 この問いに、やや驚いた風の相手だったが


「え? そ、その日の事は覚えてないな」


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