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七十

「も、もう、熱いって! つか、少しの猶予くらい持たせろって!」


「ゆうよって意味わかんないからあ、ボーッ!」


 今度は無精髭までが焦げてしまった。


「あ、あっちっち!」


「こら、話が進展せん内に丸焦げにされるのが落ちやな」

 破近、蕾に向かって


「もうやめとき」


「え? せっかく頭を焼きそばにしようかなあ、って」


「なもん、いらんわ!」

 こう答えた吟味方、綾吉に


「おまえさん、鉄蔵とは?」


「し、知り合いだが、そこまで深くは」


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