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六十二
「飲み屋の主人だけでなく、たまたま顔を見せた常連の客らにも確認したが」
松殿、残念そうに
「二十日に間違いなく、鉄蔵はそこで飲んでたようだ」
続いて桜殿からは
「仲間連中も口々に、その日は鉄蔵と飲んでたと。それも朝方近くまで」
若き同心、これを聞き
「鈴木様。つまり、鉄蔵のアリ何とかが証明された事に」
「そうやけんどな、藤はん。あのうろたえぶり、ってどう思うん?」
そう言った破近、懐から例の手帖を取り出してきた。
「飲み屋の主人だけでなく、たまたま顔を見せた常連の客らにも確認したが」
松殿、残念そうに
「二十日に間違いなく、鉄蔵はそこで飲んでたようだ」
続いて桜殿からは
「仲間連中も口々に、その日は鉄蔵と飲んでたと。それも朝方近くまで」
若き同心、これを聞き
「鈴木様。つまり、鉄蔵のアリ何とかが証明された事に」
「そうやけんどな、藤はん。あのうろたえぶり、ってどう思うん?」
そう言った破近、懐から例の手帖を取り出してきた。
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