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六十一
奉行所に再び戻り、男をすんなりと解放した破近。その、逃げるように去ってゆく背に向かって
「ほな、気をつけはなれ」
これに鉄蔵、振り向きもせず
「ざけんな! この頓馬野郎!」
と、デカイ声で罵りながら走り去っていった。
そして勿論、その後をつけて行くのは
「やっぱ尾行するには、緑色と柿色っちゅうんは目立ちすぎやな」
そして、その日の夜の事。
「ご苦労はんでしたわ!」
今、松、桜両同心の報告に耳を傾けている吟味方である。
奉行所に再び戻り、男をすんなりと解放した破近。その、逃げるように去ってゆく背に向かって
「ほな、気をつけはなれ」
これに鉄蔵、振り向きもせず
「ざけんな! この頓馬野郎!」
と、デカイ声で罵りながら走り去っていった。
そして勿論、その後をつけて行くのは
「やっぱ尾行するには、緑色と柿色っちゅうんは目立ちすぎやな」
そして、その日の夜の事。
「ご苦労はんでしたわ!」
今、松、桜両同心の報告に耳を傾けている吟味方である。
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