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四十四

 そして翌朝


「四のつく所では、昨日も何も起こりませんでしたよ。いーっだ!」


「さいでっか。ほな今日も続けて頼んまっさ、またもやとっちゃん坊や!」



 その後、墓地まで役人らを引き連れてやってきた破近


「ほな堀まひょか!」


 そう号令をかけ、自ら先陣となって掘り始める様が何とも素敵な吟味方。


 そして約一刻がすぎ、並べられた三つの棺桶。

 破近、その前に屈んで手なんぞ合わせ


「そんな迷惑そうな顔せんどいてんか、これやさかい」 


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