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三十八
「あ、気にしないでつよ」
「でな、緑丸?」
いきなり名を呼ばれ、襟を正す少年
「は、はいでつ!」
「わいら同心な、何で仏さんらの素性がわかったんやろか?」
自問自答のような、この言い方に
「えっと……それは確か、巾着に名やら居所が書かれていて」
「そやねん。ご丁寧に、それも判で押したようにな」
「え? 判で押したって、まるで下手人がそうした……ま、まさかでつ?」
相手は、これに何度も頷き
「何かな、そんな気がしてなあ」
「あ、気にしないでつよ」
「でな、緑丸?」
いきなり名を呼ばれ、襟を正す少年
「は、はいでつ!」
「わいら同心な、何で仏さんらの素性がわかったんやろか?」
自問自答のような、この言い方に
「えっと……それは確か、巾着に名やら居所が書かれていて」
「そやねん。ご丁寧に、それも判で押したようにな」
「え? 判で押したって、まるで下手人がそうした……ま、まさかでつ?」
相手は、これに何度も頷き
「何かな、そんな気がしてなあ」
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