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三十七
「誰が本命かが、わからないでつ」
「っちゅうか、その前に仏さん三人とも、いまいち正体がわかってないしな」
「雲をつかむような話でつ」
「さすがに、よう言葉を知っとるな」
「どうも、でつ」
ここで、考えを巡す破近。賢き少年は、言葉をかけることなどはしない――喜助と違って。
「素性……素性……素性」
一つの言葉ばかり繰り返す男、やがてその青き目を再び相手に向け
「おまえの考えを否定する気なんぞ、さらさらないけんどな」
「誰が本命かが、わからないでつ」
「っちゅうか、その前に仏さん三人とも、いまいち正体がわかってないしな」
「雲をつかむような話でつ」
「さすがに、よう言葉を知っとるな」
「どうも、でつ」
ここで、考えを巡す破近。賢き少年は、言葉をかけることなどはしない――喜助と違って。
「素性……素性……素性」
一つの言葉ばかり繰り返す男、やがてその青き目を再び相手に向け
「おまえの考えを否定する気なんぞ、さらさらないけんどな」
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