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三十六

「では、何も起こらなかったら?」


「朝ちゃんの言った、仏さんに何らかの共通してるもんがあるっちゅう……ま、ごく当たり前の話やな」


 ちゃんと条件を守っている緑丸、ここで


「僕が口にしたものも、こちら側になるかと。本命の他に何人も何人も殺めるのは、ちょっとどうかなと」


 これに破近も同意し


「無意味な危険をぎょうさん負うし、所謂本末転倒やわな」

 だが、ここで一転し


「そやけんどな、おまえの考えに沿うたとしてもな……」


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