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二十

 そして翌朝


「四のつく所では、特に何も起こりませんでしたよ。べーっだ!」

――明智様より、この報告というか恨み言というか、を受けた吟味方


「ほな今日も続けて頼んまっさ、そやからとっちゃん坊や!」


 また昼には


「欣三につきましても、孫一および吉二郎の時と特に相違する点は見当たらず……」

――藤殿の、ちゃんとした報告だ。


「ご苦労はんでした!」

 そして青年が部屋から出ていった後


「ほな、今夜辺り皆で鍋でもつつこっか!」


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