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十九
「桃はん。吉二郎の方は、どないやった?」
「や、弥生にはまだ三月以上もあるだろ!」
「ま、硬い話はええやん……で?」
話を巧みに反らす相手に、案外素直な桃殿――同じ木偏だから、どっちゃでもいい。
「住まいは……」
「わかったものの、近所の連中は越してきたばかりで、ろくに口も聞いた事がない?」
「まさに、そうだ」
「で、巾着は、やっぱ見当たらんかった……でんな?」
「うむ。まさに……って、少しくらい喋らせろって!」
「桃はん。吉二郎の方は、どないやった?」
「や、弥生にはまだ三月以上もあるだろ!」
「ま、硬い話はええやん……で?」
話を巧みに反らす相手に、案外素直な桃殿――同じ木偏だから、どっちゃでもいい。
「住まいは……」
「わかったものの、近所の連中は越してきたばかりで、ろくに口も聞いた事がない?」
「まさに、そうだ」
「で、巾着は、やっぱ見当たらんかった……でんな?」
「うむ。まさに……って、少しくらい喋らせろって!」
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