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十七
その翌日、特に何事も起こらぬ平穏なる一日だった。これに各同心とも、ひとまず胸を撫で下ろすも――その次の日、嘲笑うかのように更なる仏が。
「何でいきなり蛇池やねん!」
そこそこ有名な池だ。
そしてこの語気荒き吟味方に、隣より藤殿が
「実はここ、三宿村と言いまして」
これに
「し、知らんわ、そんなん!」
そこに松殿が
「例の如く、こいつが」
差し出された、またもや名入りの巾着。
それを見た破近
「『大手町、欣三』、かいな」
その翌日、特に何事も起こらぬ平穏なる一日だった。これに各同心とも、ひとまず胸を撫で下ろすも――その次の日、嘲笑うかのように更なる仏が。
「何でいきなり蛇池やねん!」
そこそこ有名な池だ。
そしてこの語気荒き吟味方に、隣より藤殿が
「実はここ、三宿村と言いまして」
これに
「し、知らんわ、そんなん!」
そこに松殿が
「例の如く、こいつが」
差し出された、またもや名入りの巾着。
それを見た破近
「『大手町、欣三』、かいな」
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