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十三
三人より状況を聞いている、吟味方と砂まみれのとっちゃん坊や。
そこに新たな巾着を渡す藤殿、その中に入っていた紙切れも見せ
「これに『吉二郎、錦町』と」
それに目をやった明智様
「あらら……ねね、鈴木さん? 私たちの追っている奴の仕業ですかね?」
これに無言の破近、隣りあわせで並んでいる松の木を見上げ
「ふーん、二本松かいな」
だがすぐに、誰にということではなく
「なな? この間の一色町の仏はん、何ちゅう名っやった?」
三人より状況を聞いている、吟味方と砂まみれのとっちゃん坊や。
そこに新たな巾着を渡す藤殿、その中に入っていた紙切れも見せ
「これに『吉二郎、錦町』と」
それに目をやった明智様
「あらら……ねね、鈴木さん? 私たちの追っている奴の仕業ですかね?」
これに無言の破近、隣りあわせで並んでいる松の木を見上げ
「ふーん、二本松かいな」
だがすぐに、誰にということではなく
「なな? この間の一色町の仏はん、何ちゅう名っやった?」
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