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十
「お? 戸締りしてないとは都合の良い」
そして中へと入り、早速一通の文を見つけている。
「ふーん、宛名は確かに孫一になってるな」
それを懐にしまった橙殿――同じ木偏だからどっちゃでもいいが、別な物を探し始めている。
やがて一言
「うん、巾着は見当たらんな」
そこはさすがに、南町の同心ならでは、だ。
「お! 巾着が見当たらんかったんでっか!」
渡された文を手にしたままの吟味方
「さすが、橙殿でんな!」
「……おぬしもかい」
「お? 戸締りしてないとは都合の良い」
そして中へと入り、早速一通の文を見つけている。
「ふーん、宛名は確かに孫一になってるな」
それを懐にしまった橙殿――同じ木偏だからどっちゃでもいいが、別な物を探し始めている。
やがて一言
「うん、巾着は見当たらんな」
そこはさすがに、南町の同心ならでは、だ。
「お! 巾着が見当たらんかったんでっか!」
渡された文を手にしたままの吟味方
「さすが、橙殿でんな!」
「……おぬしもかい」
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