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六
「そらまたご苦労……って、強盗って思うたんは、何ででっか?」
どんなにやる気がなくとも、この男の言動だけは見過ごせない吟味方。
「え」
「訳を聞いてまんねん」
「そ、それは」
彼氏なり、いやおかまなりに頭を回転させ
「巾着がなかったからですよ」
だが
「そうでっか。ほな、岡っ引きにでも確認しときまっさ」
これに菖蒲殿
「あ、そうそう! こらまた、うっかり!」
そして袖の中から巾着を取り出し
「帰り際に渡されたのをコロッと」
「そらまたご苦労……って、強盗って思うたんは、何ででっか?」
どんなにやる気がなくとも、この男の言動だけは見過ごせない吟味方。
「え」
「訳を聞いてまんねん」
「そ、それは」
彼氏なり、いやおかまなりに頭を回転させ
「巾着がなかったからですよ」
だが
「そうでっか。ほな、岡っ引きにでも確認しときまっさ」
これに菖蒲殿
「あ、そうそう! こらまた、うっかり!」
そして袖の中から巾着を取り出し
「帰り際に渡されたのをコロッと」
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