1169/3502
五十
「ささ、もう一杯どうぞ」
「おおきに」
礼を述べて、相手にも酒を注ぐ破近。
「あら、すみません」
姐さんも、お猪口に一口つけ
「幻の包丁ですか。じゃ、その数も……」
「『海千山千』ちゅうて、これがこの世にたったの三本しかおまへんのや」
「そらまた、いかにもっぽい名ですねえ」
再び里芋を頬張った破近、さらに詳しく
「一本は宝町の『汁芭』っちゅう料亭で使われてまんねん。で、二本目は何と奉行所近くの『庵』にあるんですわ」
「ささ、もう一杯どうぞ」
「おおきに」
礼を述べて、相手にも酒を注ぐ破近。
「あら、すみません」
姐さんも、お猪口に一口つけ
「幻の包丁ですか。じゃ、その数も……」
「『海千山千』ちゅうて、これがこの世にたったの三本しかおまへんのや」
「そらまた、いかにもっぽい名ですねえ」
再び里芋を頬張った破近、さらに詳しく
「一本は宝町の『汁芭』っちゅう料亭で使われてまんねん。で、二本目は何と奉行所近くの『庵』にあるんですわ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。