1160/3502
四十一
「ホンマかいな! で、どんな感じの店?」
「とにかく出てくる料理が旨いのなんの、でして。まあ、強いて言うと」
「強いて言うと?」
「使用人が皆とも七十路半ばで、料理の出が遅いのなんの、ですな」
一瞬、頭の中で想像した男
「そ、それって何かすごくね?」
ここで申し訳なさそうに、多忙の主が
「あ、あのう、先に行ってもよろしいですか?」
「あ、どんぞどんぞ」
「で、二本目が奉行所近くの……」
「へっ?」
「居酒屋『庵』でして」
「ホンマかいな! で、どんな感じの店?」
「とにかく出てくる料理が旨いのなんの、でして。まあ、強いて言うと」
「強いて言うと?」
「使用人が皆とも七十路半ばで、料理の出が遅いのなんの、ですな」
一瞬、頭の中で想像した男
「そ、それって何かすごくね?」
ここで申し訳なさそうに、多忙の主が
「あ、あのう、先に行ってもよろしいですか?」
「あ、どんぞどんぞ」
「で、二本目が奉行所近くの……」
「へっ?」
「居酒屋『庵』でして」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。