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三十二
「今度は随分と持ち上げてますう」
「歯が浮きまつ」
だが姐さん、否定する事もなく
「それがどうかしました?」
「江戸で一番の包丁職人って知ってまっか?」
これに頭を捻った相手、そして
「そりゃやっぱり金五郎さんですかねえ」
「お、さすが姐さんや! で、どこにいますんやろ?」
「確か番町界隈で細々と包丁作りしてるとか」
「おおきに!」
こう礼を述べ、早速立ち上がった助平。片目を器用につむり
「ほな、『菊花』で会いまひょ!」
「今度は随分と持ち上げてますう」
「歯が浮きまつ」
だが姐さん、否定する事もなく
「それがどうかしました?」
「江戸で一番の包丁職人って知ってまっか?」
これに頭を捻った相手、そして
「そりゃやっぱり金五郎さんですかねえ」
「お、さすが姐さんや! で、どこにいますんやろ?」
「確か番町界隈で細々と包丁作りしてるとか」
「おおきに!」
こう礼を述べ、早速立ち上がった助平。片目を器用につむり
「ほな、『菊花』で会いまひょ!」
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