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二十三
これに気落ちした、子供じみてる吟味方。その証に敬語が消えている。
「ほな、ついてき!」
裏庭に置かれたままの仏さん、だが霜月も半ばのせいで傷みは特に進行していない様子。
それをしばし凝視していた男、先の母親とは真逆の態度ではあるも、出てきた結論はさして変わらず
「せがれの清次に相違ございませぬ」
「さよか。で、意中の娘はんがおったんやろ?」
「名までは存じませぬが、およそ一年ばかし前より懇意にしていたようで」
これに気落ちした、子供じみてる吟味方。その証に敬語が消えている。
「ほな、ついてき!」
裏庭に置かれたままの仏さん、だが霜月も半ばのせいで傷みは特に進行していない様子。
それをしばし凝視していた男、先の母親とは真逆の態度ではあるも、出てきた結論はさして変わらず
「せがれの清次に相違ございませぬ」
「さよか。で、意中の娘はんがおったんやろ?」
「名までは存じませぬが、およそ一年ばかし前より懇意にしていたようで」
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