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十四
「あ、はい」
小さく頷いた女、一から話をしだし
「実は娘が昨夜から戻ってこず……あ、決してそんなふしだらな子では」
これを聞いて顎に手をやる破近。
そんな相手の言葉を待つ女、そこにようやく
「ひょっとしてな……名は、お多恵ちゃん?」
「な、何故に娘の名……」
だが、すぐに気づき
「も、もしや!」
「実はでんな」
この男にしても、最も辛い場面
「今朝方見つかった仏さんの懐にお守りが入ってましたんや……その名が認められた」
「あ、はい」
小さく頷いた女、一から話をしだし
「実は娘が昨夜から戻ってこず……あ、決してそんなふしだらな子では」
これを聞いて顎に手をやる破近。
そんな相手の言葉を待つ女、そこにようやく
「ひょっとしてな……名は、お多恵ちゃん?」
「な、何故に娘の名……」
だが、すぐに気づき
「も、もしや!」
「実はでんな」
この男にしても、最も辛い場面
「今朝方見つかった仏さんの懐にお守りが入ってましたんや……その名が認められた」
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