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十
「ためらい傷、ですか。何だか妙に生々しいなあ」
こんな喜助の言葉に、破近
「わいにはな、別の意味で『妙に』って思えるんやけど」
「別のって?」
「二、三回ためらった後な、いきなりスパッってやってるやろ? これってな、何かおかしくね?」
この後、例の小刀を男の手首に当てたりなんぞしている破近。
一方の親分はというと、女の方の懐から何かを取り出し
「お守りかい」
そしてひっくり返すと
「旦那。ここに名が書いてありますぜ」
「ためらい傷、ですか。何だか妙に生々しいなあ」
こんな喜助の言葉に、破近
「わいにはな、別の意味で『妙に』って思えるんやけど」
「別のって?」
「二、三回ためらった後な、いきなりスパッってやってるやろ? これってな、何かおかしくね?」
この後、例の小刀を男の手首に当てたりなんぞしている破近。
一方の親分はというと、女の方の懐から何かを取り出し
「お守りかい」
そしてひっくり返すと
「旦那。ここに名が書いてありますぜ」
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