1122/3502
三
「いや、朝っぱらから頑張ってる感心な娘やなって」
こう嘯く破近だが
「またまた口からでまかせを」
「こらまたアッサリと。で、どこの娘はん?」
「『菊花』という小料理屋の看板娘で、お静ちゃんっていって」
「へえ」
「父上が屈指の板前だったんですけどねえ。それが病で伏せちゃって、その後を一人できりもりしてるんですよ」
「そら立派やわ」
ここで姐さん、両手を叩き
「そうだ! 一度、あの子の捌く刺身でもつつきに行きません?」
「いや、朝っぱらから頑張ってる感心な娘やなって」
こう嘯く破近だが
「またまた口からでまかせを」
「こらまたアッサリと。で、どこの娘はん?」
「『菊花』という小料理屋の看板娘で、お静ちゃんっていって」
「へえ」
「父上が屈指の板前だったんですけどねえ。それが病で伏せちゃって、その後を一人できりもりしてるんですよ」
「そら立派やわ」
ここで姐さん、両手を叩き
「そうだ! 一度、あの子の捌く刺身でもつつきに行きません?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。