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六十六 完
「いや。あくまでも、たまたまはたまたまだ」
こんな松殿の言葉に菖蒲殿も譲らず
「たまにはたまたまも大事なの!」
こら収拾もつきそうにない、こう思った破近が
「ごちゃごちゃ言わんと、早よ祝杯あげまっせ!」
「ほな、裏退治を祝して……せーの」
吟味方の発声に、盃を手にする同心ら
「ん? 藤はんも早よしい!」
これに最年少の同心
「あ、はい……で、でも」
その鼻に乗っかってる丸眼鏡を指で上げつつ
「……真の下手人って何処に?」
「いや。あくまでも、たまたまはたまたまだ」
こんな松殿の言葉に菖蒲殿も譲らず
「たまにはたまたまも大事なの!」
こら収拾もつきそうにない、こう思った破近が
「ごちゃごちゃ言わんと、早よ祝杯あげまっせ!」
「ほな、裏退治を祝して……せーの」
吟味方の発声に、盃を手にする同心ら
「ん? 藤はんも早よしい!」
これに最年少の同心
「あ、はい……で、でも」
その鼻に乗っかってる丸眼鏡を指で上げつつ
「……真の下手人って何処に?」
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