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四十五

「あ、そうかあ」

 納得している蕾、近くの小川を見て


「じゃあ、『絶対零度』で」


 自分を挟む格好で、勝手にやり取りされている会話に


「て、てめえら、何で俺様を無視してるんだ?」


 これに


「じゃあ、ご希望通りに早速……」


「あ、だめでつって!」


 この声も届かず、くの一がデカイ声で


「秘技、絶対零度お!」



 燃え盛る薪の上に乗ってるヤカン、そしてそれを見守るお二人さん


「だから止めたんでつ」


 少年にしては、珍しいふくれっつらだ。


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