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三十七
「それは焼身でつね?」
これには琢郎、久々に普通の声で
「いいえ」
「じゃあ、入水でつね?」
だが、またもや戻り
「いいえ!」
「場所は錦町でつね?」
「いいえ」
お、普通の大きさだ。
「じゃあ、番町でつね?」
「いいえ!」
「入水したのは、半年以内のことでつね?」
「いいえ!」
ここでまたまた隣に目をやった緑丸だったが、破近が両手で×を作っているのを確認し
「琢郎さん、お疲れ様でした」
だが――本日最もでかい声で
「いいえ!」
「それは焼身でつね?」
これには琢郎、久々に普通の声で
「いいえ」
「じゃあ、入水でつね?」
だが、またもや戻り
「いいえ!」
「場所は錦町でつね?」
「いいえ」
お、普通の大きさだ。
「じゃあ、番町でつね?」
「いいえ!」
「入水したのは、半年以内のことでつね?」
「いいえ!」
ここでまたまた隣に目をやった緑丸だったが、破近が両手で×を作っているのを確認し
「琢郎さん、お疲れ様でした」
だが――本日最もでかい声で
「いいえ!」
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