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三十六
もはやこれしかないのか、この男。よくもまあ飽きずに
「いいえ!」
さらに、頭を捻りながらも次々と書き出している吟味方。
そして、それを順に口にする少年だったが
「依頼人は善次郎さんの……」
ここで何故か止まっている。
「あ、それな、どくがって読むねん」
「あ、はいでつ」
そして緑丸、先を続け
「毒牙にかかった娘さんの家族でつね?」
「いいえ!」
そして立て続けに
「父親でつね?」
「いいえ!」
吟味方の推理が冴え渡っている。
もはやこれしかないのか、この男。よくもまあ飽きずに
「いいえ!」
さらに、頭を捻りながらも次々と書き出している吟味方。
そして、それを順に口にする少年だったが
「依頼人は善次郎さんの……」
ここで何故か止まっている。
「あ、それな、どくがって読むねん」
「あ、はいでつ」
そして緑丸、先を続け
「毒牙にかかった娘さんの家族でつね?」
「いいえ!」
そして立て続けに
「父親でつね?」
「いいえ!」
吟味方の推理が冴え渡っている。
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