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二十一
しばらくして突然振り向いた琢郎。そこにいるのは
「ん? おなごかあ」
柿色の着物姿の娘だったが、そこは念には念を押し、いきなり全速力で走り出した。
そして曲がり角を右に折れたところで、再びそっと様子を伺っている。
「やっぱり気のせいか……」
やがて或る屋敷の門前までやってきた琢郎、辺りに目をやり二度ばかし戸を叩いた。
すると中から
「海!」
これにすぐ当人も
「猿!」
そしてすぐさま戸が開き、中へと姿を消してしまった。
しばらくして突然振り向いた琢郎。そこにいるのは
「ん? おなごかあ」
柿色の着物姿の娘だったが、そこは念には念を押し、いきなり全速力で走り出した。
そして曲がり角を右に折れたところで、再びそっと様子を伺っている。
「やっぱり気のせいか……」
やがて或る屋敷の門前までやってきた琢郎、辺りに目をやり二度ばかし戸を叩いた。
すると中から
「海!」
これにすぐ当人も
「猿!」
そしてすぐさま戸が開き、中へと姿を消してしまった。
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