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 だが、この時


「だ、旦那あ! てーへんだ!」

 これに振り向きもしない男、両方の拳を握り締め


「ク、クソガキが!」

 そして、どでかい声で


「今度おまえの頭にお化け南瓜かぼちゃかぶせたるわ!」



「はあはあはあ」


「喜助! んもう何やねん!」


「そんな睨むなくっても……あ、それがな泪橋のたもとに仏さんが上がりやして」


 急いで現場へと向かうお二人さん。

 ふいに喜助が、隣を向き


「ところで旦那?」


「何や?」


「お化け南瓜って、何のことです?」


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