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七十二 完
「これ緑丸への贈り物ですう!」
「開けてもいいでつ?」
「どうぞどうぞ」
そして中から出てきたのは
「あっ草履でつ! それも流行の上げ底でつ!」
早速履いて表に出て行った彼。それを見ながら破近
「まだまだ子供やわ」
この時、横から喜助が
「で、蕾。ま、その何だなあ……その金の使い道ってのは?」
「すでに使っちゃいましがあ?」
「う、うそっ?」
これに蕾、笑顔で
「不憫なお絹さんのお母さんに全部上げちゃいましたが、何かあ?」
「これ緑丸への贈り物ですう!」
「開けてもいいでつ?」
「どうぞどうぞ」
そして中から出てきたのは
「あっ草履でつ! それも流行の上げ底でつ!」
早速履いて表に出て行った彼。それを見ながら破近
「まだまだ子供やわ」
この時、横から喜助が
「で、蕾。ま、その何だなあ……その金の使い道ってのは?」
「すでに使っちゃいましがあ?」
「う、うそっ?」
これに蕾、笑顔で
「不憫なお絹さんのお母さんに全部上げちゃいましたが、何かあ?」
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