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七十一
「え?」
「心配無用や。やられるんはおまえやなく……」
そして別の方を指差し
「そこの赤い色した毒蛾や!」
これに頷く太郎兵衛、恨みも込め
「く、首を絞めて息の根を止め、そこに縄を巻き」
「ほう」
「風通しの良い裏庭の木にぶら下げ……」
この時、よろよろと崩れ落ちたお滝
「も、もうわかったよ! や、役人のくせに」
そして振り返り
「お、おまえのせいで遺産が……」
だが蕾さん、笑顔で
「なんならあ、小銭くらいは上げますよお!」
「え?」
「心配無用や。やられるんはおまえやなく……」
そして別の方を指差し
「そこの赤い色した毒蛾や!」
これに頷く太郎兵衛、恨みも込め
「く、首を絞めて息の根を止め、そこに縄を巻き」
「ほう」
「風通しの良い裏庭の木にぶら下げ……」
この時、よろよろと崩れ落ちたお滝
「も、もうわかったよ! や、役人のくせに」
そして振り返り
「お、おまえのせいで遺産が……」
だが蕾さん、笑顔で
「なんならあ、小銭くらいは上げますよお!」
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