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三十
恐る恐る手の甲を差し出してきたつみれ。
それを見た役人が
「ふうん。じゃあ、次は冷奴だ」
「は、はいな」
これまた出された両手の甲。その左手の薬指には、何かの跡がクッキリと。
「おい、その指輪を貸せ。なに、もう懐に入れはせぬ」
つみれから受け取った指輪を、姐さんの薬指にはめてみた役人。
ひとしきり頷いた後、つみれに向って
「おい、嘘をついたらいかんぞ!」
そしてすぐに、姐さんに
「これって、間違いなくおまえのだな?」
恐る恐る手の甲を差し出してきたつみれ。
それを見た役人が
「ふうん。じゃあ、次は冷奴だ」
「は、はいな」
これまた出された両手の甲。その左手の薬指には、何かの跡がクッキリと。
「おい、その指輪を貸せ。なに、もう懐に入れはせぬ」
つみれから受け取った指輪を、姐さんの薬指にはめてみた役人。
ひとしきり頷いた後、つみれに向って
「おい、嘘をついたらいかんぞ!」
そしてすぐに、姐さんに
「これって、間違いなくおまえのだな?」
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