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六十八
「な、何だと?」
この太郎兵衛の言葉にも動じぬお滝、手で着物を叩きながら
「私はな、遺言状を持って奉行所まで申し立てに行くまでだ! あっはっは、ざまをみろ!」
これに叔母さん
「残り五十両をそこの蕾ちゃんと分け合って、二十五両かい」
「く、くっそお! おまえさえ毒で死んでれば……まあ、いい。二十五両でもいい!」
だがこの時、太郎兵衛の陰から
「それ吟味すんの、このわいやけんど」
現れた姿を見たお滝
「や、役人だって?」
「な、何だと?」
この太郎兵衛の言葉にも動じぬお滝、手で着物を叩きながら
「私はな、遺言状を持って奉行所まで申し立てに行くまでだ! あっはっは、ざまをみろ!」
これに叔母さん
「残り五十両をそこの蕾ちゃんと分け合って、二十五両かい」
「く、くっそお! おまえさえ毒で死んでれば……まあ、いい。二十五両でもいい!」
だがこの時、太郎兵衛の陰から
「それ吟味すんの、このわいやけんど」
現れた姿を見たお滝
「や、役人だって?」
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