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六十
「こ、こ、この×の傷……」
「ん?」
「う、うちのお絹でございます!」
長き沈黙が続いた後、再び男が口を開き
「三日前にこの獣道手前まで連れてきて、後は任せたのですが」
ここで涙ぐみ
「こ、この私が代わりに来ておれば」
「お気持ちは察しますけんど、今更悔いてもしゃあないですわ」
破近なりの慰め方だ。そして叔母さんを見て
「お牧はんすら知らんっちゅうと……言い辛いけんど、屋敷に入る前に待ち伏せされ襲われたわけでんな」
「こ、こ、この×の傷……」
「ん?」
「う、うちのお絹でございます!」
長き沈黙が続いた後、再び男が口を開き
「三日前にこの獣道手前まで連れてきて、後は任せたのですが」
ここで涙ぐみ
「こ、この私が代わりに来ておれば」
「お気持ちは察しますけんど、今更悔いてもしゃあないですわ」
破近なりの慰め方だ。そして叔母さんを見て
「お牧はんすら知らんっちゅうと……言い辛いけんど、屋敷に入る前に待ち伏せされ襲われたわけでんな」
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