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五十四
離れた場所でゲロってる蕾に代わって、叔母さんが近寄ってき
「これは、又衛門のすぐ弟にあたる辰二郎さんです」
「さいでっか」
そう言いながら虫眼鏡やらであちこちを調べまくっている吟味方。やがて
「こらおそらく、気絶させられてから生き埋めにされてまんな」
「そ、そこまでおわかりに?」
「鼻の奥やら口の奥の方まで土が入ってますさかい、な。ま、呼吸してた証ですわ」
「あ、成程」
「で、この赤い髪っちゅうのは血筋でっか?」
離れた場所でゲロってる蕾に代わって、叔母さんが近寄ってき
「これは、又衛門のすぐ弟にあたる辰二郎さんです」
「さいでっか」
そう言いながら虫眼鏡やらであちこちを調べまくっている吟味方。やがて
「こらおそらく、気絶させられてから生き埋めにされてまんな」
「そ、そこまでおわかりに?」
「鼻の奥やら口の奥の方まで土が入ってますさかい、な。ま、呼吸してた証ですわ」
「あ、成程」
「で、この赤い髪っちゅうのは血筋でっか?」
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