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二十八

「間違いなく、おまえさんのだよな?」


 念押しをしてくる相手に


「もちろんですよ」


 だが冷奴さん、これに思わずその背後から


「つみれ姐さん……」

 

 この声が聞こえた役人


「ん? おまえさんは誰なんだい?」


「冷奴と申しますが」


 これに相手が、またもや驚き


「ひ、冷奴だって? こりゃまた」

 そしてその隣に向って


「もしや、そっちは凧奴なのか?」


 これに凧奴、笑顔で


「あらあ、おわかり?」


「やっぱり。それにしても、あの二枚奴とはなあ」


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