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四十一

「誰が戻るもんかい!」

「ちゃんと壱千文を貰ってからだよ!」


 この二人の言葉に笑ってる叔母さん


「じゃあその倍の二千文ずつくれてやるから、すぐに出てお行きよ」


「蕾からも小銭を差し上げますう!」


「ば、馬鹿にしやがって」

「だ、誰がそんな金なんぞ」


「あらま残念。守銭奴さんらだったら、受けてくれると思ったんですがねえ」


「フン!」

 こう鼻を鳴らしたお時だが、そこは根っから悪知恵の働く女


「そりゃそうと、立会人さん?」


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