1018/3502
三十七
真っ先にその場へと駆け寄った蕾、薄暗い中じっと目を凝らし
「腕が生えてますう!」
これに
「う、腕だって?」
「そ、それって、もしや?」
すぐに掘り返している面々、無論その中心は太郎兵衛だったが――
やがて現れたもの、その変わり果てた亭主を抱き起こしているお伸
「あ、あんたあ!」
そんな泣きじゃくっている光景を見ている蕾
「叔母さん。やっぱり夫婦なんですねえ」
だが、それには冷たく
「金づるがなくなったからじゃない?」
真っ先にその場へと駆け寄った蕾、薄暗い中じっと目を凝らし
「腕が生えてますう!」
これに
「う、腕だって?」
「そ、それって、もしや?」
すぐに掘り返している面々、無論その中心は太郎兵衛だったが――
やがて現れたもの、その変わり果てた亭主を抱き起こしているお伸
「あ、あんたあ!」
そんな泣きじゃくっている光景を見ている蕾
「叔母さん。やっぱり夫婦なんですねえ」
だが、それには冷たく
「金づるがなくなったからじゃない?」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。