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三十
その時広間に戻ってきたお伸、誰に言うのでもなく
「くまなく屋敷内を捜したんだけど……」
これに大三郎が
「従姉さん。明日の朝にでも捜しましょ」
「あ、朝まで待てって?」
「そんなこと言ったって、この暗闇では無理でしょが」
「つ、冷たい弟だねえ……ったく!」
そう睨み返しているお伸だが、すぐに辺りを見回し
「あら? 蕾さんは?」
やはり競合相手のことには目ざとい。
そしてこれにはお時が
「従姉さん。毒盛られて亡くなったよ」
その時広間に戻ってきたお伸、誰に言うのでもなく
「くまなく屋敷内を捜したんだけど……」
これに大三郎が
「従姉さん。明日の朝にでも捜しましょ」
「あ、朝まで待てって?」
「そんなこと言ったって、この暗闇では無理でしょが」
「つ、冷たい弟だねえ……ったく!」
そう睨み返しているお伸だが、すぐに辺りを見回し
「あら? 蕾さんは?」
やはり競合相手のことには目ざとい。
そしてこれにはお時が
「従姉さん。毒盛られて亡くなったよ」
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