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二十五
一応招いた側として、皆が揃うのを待っていた叔母さんだったが
「やけに辰二郎さん、遅いねえ」
そこで連れ添いに向かって
「お伸さん。旦那さん、具合でも悪いのかい?」
この言葉をきっかけに、立ち上がった女房
「と、とにかく見てきますよ!」
そう言って慌てて出ていったのを見やる大三郎
「さ、兄上なんぞ放っといて、腹減ったんで食うぞ!」
ようやく皆とも箸を動かし始めている。
手はずどおり、叔母さんはまだ箸すら持っていない。
一応招いた側として、皆が揃うのを待っていた叔母さんだったが
「やけに辰二郎さん、遅いねえ」
そこで連れ添いに向かって
「お伸さん。旦那さん、具合でも悪いのかい?」
この言葉をきっかけに、立ち上がった女房
「と、とにかく見てきますよ!」
そう言って慌てて出ていったのを見やる大三郎
「さ、兄上なんぞ放っといて、腹減ったんで食うぞ!」
ようやく皆とも箸を動かし始めている。
手はずどおり、叔母さんはまだ箸すら持っていない。
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