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過労死デバッカーの異世界デバック学院無双 〜魔力0だけどバグさえ使えばなんとかなります!〜  作者: 甘い肉うどん
第二章 第二クール 伝説のデバッカー、冒険者となる

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第二十九話 最終決戦

最終決戦です!

カイが姿を消してから数日。

世界各地で“魔法異常”が連続発生し、冒険者ギルドは大混乱に陥っていた。

魔法陣が突然暴走し、街の灯りが逆流し、空に巨大な魔力の渦が現れる。

アレンにはわかっていた。

これは全部、カイが仕掛けた“テスト”だ。

「……やりすぎだろ、あいつ」

シルヴィアが険しい顔で言う。

「アレン、ギルドが緊急招集してるわ。

このままだと王都が魔力暴走で吹き飛ぶって」

リーゼロッテも静かに頷く。

「アレン様。カイという少年……彼は世界の魔法を“再構築”しようとしています。

止められるのは、アレン様だけです」

アレンは深く息を吸い、空を見上げた。

そこには、巨大な魔力の渦――

世界の魔法体系そのものが“裏側から書き換えられている”光景が広がっていた。

「……あいつ、本気で世界を作り直す気か」

セフィが淡々と告げる。

『マスター。魔法体系の根本構造が改変されています。

このままでは世界がクラッシュします』

アレンは拳を握りしめた。

「……行くぞ。カイを止める」


アレンが魔力の渦へ飛び込むと、そこは“世界の裏側”だった。

無数の魔力線が空間を走り、構造式が浮かび、魔法陣が立体的に組み上がっている。

普通の人間なら一瞬で精神が壊れる光景だ。

その中心に――カイがいた。

「来たね、アレン」

「……お前、何やってんだよ」

「決まってるだろ。

世界の魔法を“作り直してる”んだよ」

カイの周囲には、巨大な魔法構造式が浮かんでいた。

それはまるで、世界そのものの設計図。

「この世界の魔法は古い。

非効率で、脆くて、バグだらけだ。

だから僕が直す。

もっと強くて、もっと自由な魔法体系にね」

アレンは一歩前に出る。

「……直すって言ってるけど、お前がやってるのは“破壊”だ」

「破壊しないと作り直せないだろ?」

「世界を巻き込むな!!」

カイは笑った。

「じゃあ――止めてみせてよ、アレン。

君が“本物のデバッガー”ならね」


カイが指を鳴らした瞬間、世界の裏側が激しく揺れた。

魔力線が暴走し、構造式が崩れ、空間が歪む。

「アレン様、魔法体系が崩壊します!!」

「わかってる!!」

アレンは空間に手を伸ばし、裏側の構造式を掴んだ。

カイも同時に別の構造式を操作する。

二人の“書き換え”がぶつかり合い、世界が震える。

「君は守るためにデバッグしてる。

僕は作り直すためにデバッグしてる。

どっちが正しいと思う?」

「正しいとかじゃねぇ。

お前のやり方が気に入らねぇだけだ!!」

アレンは構造式を一気に書き換え、暴走する魔力線を束ねた。

カイはそれを上書きし、さらに複雑な魔法陣を展開する。

「アレン、遅いよ。

君の書き換えは“保守的”なんだ」

「保守的で結構だ!!

世界壊すよりマシだろ!!」

二人の操作がぶつかり、裏側の空間が爆ぜた。

魔力の奔流が吹き荒れ、構造式が砕け散る。

シルヴィアが叫ぶ。

「アレン!! 負けないで!!」

リーゼロッテも声を張る。

「アレン様!! 世界の魔法が崩れています!!」

アレンは歯を食いしばり、叫んだ。

「……うるせぇ!!

俺は――」

アレンは両手を広げ、世界の裏側全体にアクセスした。

「世界を守るためにデバッグしてんだよ!!」

その瞬間、アレンの視界に“全魔法体系の根本構造”が展開された。

カイの書き換えも、暴走も、全てが見える。

「……ここだ。

全部のバグの根本は――ここだ!!」

アレンは指を弾いた。

「フルデバッグ開始だ!!」

光が走り、世界の裏側が一気に書き換わる。

暴走は止まり、魔力線が整い、構造式が安定する。

カイは目を見開いた。

「……そんな……

世界全体を一度に……?」

アレンは息を吐き、カイを睨んだ。

「お前のやり方じゃ、世界は壊れる。

だから俺が直す。

――世界のためにな」

カイはしばらく黙っていたが、やがて笑った。

「……やっぱり君、最高だよ。

また会おう、アレン」

そう言い残し、カイは裏側の闇へと消えた。


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