表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過労死デバッカーの異世界デバック学院無双 〜魔力0だけどバグさえ使えばなんとかなります!〜  作者: 甘い肉うどん
第二章 第二クール 伝説のデバッカー、冒険者となる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/35

第二十四話 冒険者ギルド

novelbrightのライブ当たった!

アレンは隠れ家を出て王都の大通りを歩いていた。外の空気を吸うのはほぼ初めてだが、足取りは妙に軽い。シルヴィアは隣で腕を組みながら、ほんとに来たわね、冒険者ギルド、と呆れ半分の声を出し、アレンは「未知のバグがあるって言われたら行くしかないだろ」と当然のように返す。リーゼロッテはアレン様が外を歩く姿……新鮮ですね、と微笑み、三人は王都の中心にそびえる冒険者ギルドへ向かった。普通の人にはただの石造りの建物だが、アレンには入口の魔法陣が歪んで見えていた。

「……うわ、入口の魔法陣、バグってるな」

「は!? どこがよ!?」

「魔力の流れが逆流してる。よく爆発しないな」

「爆発って言わないで!!」

そんなやり取りをしながらギルドの扉を押し開けると、中は冒険者たちの活気で満ちていた。だがアレンには魔法の裏側が丸見えで、そこら中にバグが漂っているように見える。

「……魔法の裏側が丸見えだな。バグだらけじゃねぇか」

「普通の人はそんなの見えないのよ!」

受付嬢がアレンに気づき、笑顔で声をかけた。

「いらっしゃいませ。冒険者登録ですか?」

「そうだ。今日から冒険者になる」

「ではこちらの魔法登録陣に手を置いて――」

アレンは魔法陣を見た瞬間、眉をひそめた。

「……この魔法陣、構成式が壊れてるぞ」

「えっ……?」

「魔力の流れが循環してない。登録した瞬間に魔力暴走するぞ」

「ま、魔力暴走!? そんなはず……!」

アレンはため息をつき、魔法陣に指を触れた。魔法陣が“ピッ”と音を立てて光り、構造が整う。

「ほら、直した」

受付嬢は目を丸くした。

「な、直したって……そんな……魔法陣を……?」

シルヴィアが肩をすくめる。

「この人、魔法の裏側が見えるのよ。気にしないで」

「気にするわよ!!」

受付嬢は震える手で魔法陣を起動した。

「……アレン・ロードライトさん。登録完了です。ランクは……特例で“Bランク”からのスタートになります」

「B? 高くね?」

「魔法陣を素手で直した人、初めて見ましたので……」

アレンは軽く笑った。

「まぁいい。じゃあ――」

アレンは依頼掲示板を見上げた。無数の依頼が貼られているが、彼の目に止まったのは一つだけだった。

『魔法異常発生地点の調査依頼(危険度A)』

アレンはニヤリと笑う。

「……魔法異常。つまりバグだな」

「ちょっと! いきなりAランクなんて無理よ!」

「バグがあるなら行くしかないだろ」

リーゼロッテが静かに言う。

「アレン様らしい選択ですね」

アレンは依頼票を引き抜き、受付嬢に差し出した。

「これ、受ける」

受付嬢は青ざめた。

「えっ……えええ!? 本当に!?」

アレンは軽く笑って言った。

「いっちょデバッグしてくるわ」

こうしてアレンは冒険者としての第一歩を踏み出した。

その足取りは軽く、そして――世界の魔法体系を揺るがす“巨大バグ”へと確実に近づいていた。


評価して

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ