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5 大炎上

紀伊半島沖での軍事衝突の後、軍事衛星から軍事衝突を確認したアメリカ政府はこの情報を発信し、日本国に声明を求めた。その際アメリカは証拠写真を公開した、中国は日本に対し、「侵略行為だ」と批判。EUや他国は「速やかな説明を求める」と発表した。


その日中に日本は総理による記者会見を開いた


「先日、紀伊半島沖で海上自衛隊とイルミナ王国との軍事衝突が発生しました。会談は双方とも終始穏やかに話を進めることができ、無事に終了しました。しかし昨日、艦隊を発見した護衛艦やまぎりが約十キロメートルほど離れた場所から追跡していました。突如艦隊から攻撃を受け、損傷、追跡を断念しました。その後領海へ侵入しようとしていたため別の護衛艦が威嚇射撃ののち、攻撃いたしました。イルミナ王国の艦隊は9隻、6隻を撃沈または放棄したとみています」

「これより質疑応答を行います」

「夕日新聞社の足立です。攻撃を受けた護衛艦やまぎりは今どのような状態でしょうか、それと隊員は無事なのでしょうか」

「護衛艦やまぎりについてはヘリ甲板に直撃し、その後出火したと防衛省から説明を受けています。隊員については、被弾時の衝撃と消火活動中に煙を吸い込み負傷者が何名か出ておりますが、いずれも軽症です」

「買売新聞の田中です。今回敵意がなかった可能性もあったのではないでしょうか?」

「巡視船、護衛艦による呼びかけに応じず、威嚇射撃をしても止まるそぶりを見せなかったことから、国民の安全を考え、攻撃を行いました」

「日本報道社の朝日です。今回の衝突はイルミナ王国が計画してたのでしょうか、それとも軍が独自に行動したのでしょうか?また、この軍事衝突により両国の交流はどうなるのでしょうか」

「現在、詳細が分かってませんので回答は控えさせていただきますが、交流については、我々日本政府としては軍事衝突を避け、話し合いにより解決していきたいと考えております」


その後質疑応答は1時間に及び終了する。



イルミナ王国会議

ハルバード級駆逐艦が撮影していた戦闘シーンを見て、大臣たちは絶句する。障壁魔法を展開するも破られ、どんどん船が炎上していく。反撃もできずにだ。船員たちの断末魔が聞こえる中現れたのは、魔導飛行船?のようなものがものすごいスピードで近づいてくる。そして2本の火をまとった槍が発射される。

そして戦艦オシタニアに直撃し、炎を上げる。そして再び発射された矢のようなものは逃げる駆逐艦や巡洋艦を沈めていく。そこで映像は終了する。誰もが黙った中声を上げたのはエマーソンだった。

「あいつらうそをついていたのかっ!」バン!と机にこぶしをたたきつける。

「国防大臣!お前の責任だぞ!」

「俺は様子を見ようといったはずだ!」

「うるさい!貴様は責任を取るのだ!」

「黙れ!」

ヤマル国王が拡声魔法を使って場を鎮める。

「今回のことはヤーク司令官が勝手にやった行動ということにしろ、そして国防大臣」

「はっ!」

「最初に接触した。船を日本という国に送れ、白旗を上げてな」

「なっ、陛下!しかし、戦ったのは上陸支援部隊ですし、司令官もあの無能のヤークですぞ!主戦力を送り込めば…」

「口を慎め外務大臣。あの映像を見て分かっただろう?あの実力差が。見えないところから攻撃してくる奴に勝てるのか?」

エマーソンはうつむく

「外務大臣は船に外交官を派遣してくれ」

「分かりました・・・」


イルミナの酒場

イルミナの酒場では村人や冒険者たちがある話題について話していた。ヤークという司令官の男が国王の許可なしに日本という国に喧嘩を売って返り討ちにされた話だ。実際戻ってきた際にはほとんどが撃沈され、旗艦であるオシタニアはボロボロであった。

「ヤークという男は貴族なんだろ」

「馬鹿だよなぁ~」

「あいつのせいで軍艦を6隻も失ったらしい」

「えー、マジかよ」

「おい、実は日本という国魔法を持ってたそうなんだろ?」

「そうらしいな。ちょっと前に会談があったときに噂の白い船を見たが、魔導砲みたいなのはついてたけど魔力を感じなかったんだよな」

「あえて隠していたのかもな」

「明日、再交渉するために日本国へ向かうとか…」

「無事に成功するといいですな」

「あぁ、日本国のダンジョンにも挑んでみたいしな」





「はぁ~」総理大臣である太田は閣僚会議に参加するため会議室に移動する。もしここで下手な対応をすれば、この問題は解決しないだろうし、我々国民党も政権の座から降りることになる。そうなることは避けたいのだ。

「では、閣僚会議を始めます。まず外務大臣。今後の方針について」

「はい。我々外務省は自衛隊と協力してイルミナ王国との接触を図ります。そして早期に外交ルートを作っておきたいです」

「では防衛大臣」

「はい。被弾した護衛艦やまぎりですが、被弾後の火災で修繕費はかなりの費用を伴うため、護衛艦やまぎりは退役し、主砲や20mm機関砲など使用可能な装備を取ったうえで解体します。また、イルミナ王国が使っている兵器はとても興味がある。レールガンのような速度を持つ主砲、ミサイルを防ぐことができる透明の壁。ぜひ新造艦の装備として採用したいところ」

「相手の通貨にどのぐらいの価値があるのか気になりますね」

「接触については慎重に行くように」と総理が一言言い、閣僚会議は終了した



日本の政党

日本人民共産党(左)

平和主義で社会保障を強化する政策を公開している。しかし、計画経済や土地の国有化など共産主義政策が多くあり、支持者はそこまで多くない

令和民主党(中道左派)

社会福祉の強化や減税政策、ジェンダー問題の解決を目指してる一方で軍事力の強化などの国防にも力を入れている政党で空母の建造決定時はこの政党が与党であった。第一野党

日本国民党(中道右派)

平和主義的でありながらも軍事力の強化に反対ではない。主に経済の回復などを政策として挙げている

現在与党である

日本愛国党(右)

竹島奪還や北方領土奪還の際の戦争行動を支持し、保守的である。ジェンダー問題などの法律が審議されると少々過激な活動をおこす。支持者は少ない








政党について軽く書いてみた

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