36 イルミナ上陸戦
寒い・・・
現在
中国・北朝鮮対日本・韓国・イルミナとなっていたが、ここで新たに参戦国が増える
日本側に台湾・フィリピンが新たに参戦するほか、アメリカ内戦に中国がかかわっていたことからアメリカ政府は日本及び韓国に向けて派兵を決定。第7艦隊のほかに2万人の兵力、航空機100機以上が投入されることになった。
一方で日韓と同盟を結んでいたロシアは中国に対し禁輸措置をしたほか日韓に対し資源供給、義勇軍の派兵を行った。
NATOについても中国との禁輸措置を行い、日本側の国々に対し戦車などの兵器を送るなどの支援措置を取った。
イルミナ王国エリザルバート沖
イルミナ第二艦隊はレーダーによって敵艦隊を発見する。
そこに現れたのは空母重慶を含む機動艦隊と上陸部隊。中国海軍の4隻目の空母である。空母福建と同じで早期警戒機、J-35、J-15Bを艦載している。
水上戦闘艦の総勢35隻以上
第二艦隊は11隻である。
即座にイルミナ空軍基地からF-2C 10機、F-15J改 10機が離陸する。
第二艦隊がミサイルを発射しようとした瞬間、ミサイルが接近している警告が艦隊に響く
即座にESSMを発射し撃墜させる。
しかし、敵から向けられたミサイルの量は尋常じゃなく、ESSMだけでは対処不可能であった。
そして障壁魔法を発動。やられるまいと全艦から17式艦隊艦誘導弾改と23式艦隊艦誘導弾が放たれる。
中国艦隊からのミサイルがやってくる
「近接防護火器用意!」
艦長がそう叫ぶと、20mm高性能機関砲CIWSやSeaRAMだけでなく主砲も使用し撃墜を始める。
障壁魔法によって1発目は防ぐことができたものの2発目までは対処しきれず第二艦隊は艦隊の半分以上の艦船を失い、撤退を余儀なくされた。
一方で上空を進んでいた飛行隊は問題なく艦隊に接近。
そしてF-2Cよりありったけの空対艦ミサイルが放たれていく。
無事任務を終えた飛行隊はそそくさと撤退していく。
あろうことかF-2Cがミサイルを放った際、艦隊同士でミサイルを打ち合っていたところなので中国は航空隊に気づくことができず、ミサイルの接近を許してしまう。
結果、中国は6隻の駆逐艦を失ってしまう。
エリザルバート
ここにはイルミナ防衛のためにイルミナ各地から冒険者が集まっていた。
この戦争に参加すれば報酬が得られるとのことで魔法が使えるものはそのまま戦場で待機
剣術を使うものは現代戦では使い物にならないので20式小銃を配布し、訓練を行わせた。
冒険者たちの士気は最高潮に達した。
そして第一上陸隊である中国軍4000人、戦車50両が上陸した
イルミナ空軍基地に配備されている第96飛行隊よりF-16 10機が航空支援のために到着。
上空と陸から攻撃を加えていく。
最初は25式機動戦闘車・10式戦車による戦車車両の破壊であった。
イルミナ正規兵は平原で塹壕を掘って撃ち合っていたのだが、冒険者軍団はどんどん前に来て銃剣突撃をする始末である。
いきなりの突撃に中国兵は驚愕するも落ち着いて対処していく。
しかし、後方から撃ち込まれる魔法については対処できなかった。
彼らは勘違いをしている。
中国の集めた情報では日本がイルミナの反政府組織と交戦した際、強力な魔法を使用する敵と会った際にあっさりと制圧していたため、中国側も可能と思っていたのだろう。
しかし、その考えは早くも崩れることになる。
反日本同盟側は、セリーヌ教による信仰心を使い、人海戦術によって近接攻撃が苦手な魔法使いどもをぶちのめした。
また、自衛隊が戦闘を行った際は、遠方攻撃による圧倒的な技術の差を見せつけなおかつ、白兵戦になっても正規兵に近接を任せながら銃火器を生かして戦った。
その時と違い、イルミナ軍は近代化し、現代戦に特化したほか日本軍との共同戦闘によって簡単には突破できなくなっていた。
そのうえ科学技術では対処不可能な魔法を使ってくるわけで、戦車はともかく歩兵はやられっぱなしであった。
しかしやられっぱなしと言うわけにはいかない。
戦車の機銃を使い魔法使いを戦闘不能にさせようとした。
しかしこれも練度の高い魔法使いが魔力の高い障壁魔法を張ったことで機銃では制圧が困難となり、戦車隊を対戦車班と対魔法班に分けたほか、艦砲射撃による援護を命令。
イルミナは防衛線が突破され撤退することになる。
エリザルバート沖
第1護衛艦隊群が停泊し警戒中の中国海軍艦に襲い掛かる
F-35B・27式ドローン二種類がどんどん発艦していく。
そして暗闇の中の中国艦隊に警報が鳴り響く。
最初は対艦ミサイルによる攻撃である。
しかしことごとく中国艦隊に撃墜される。
その後イルミナ軍に配備されている12式地対艦誘導弾による陸上攻撃とドローンによる襲来であわただしくなる。
上陸部隊はこれで部隊の半分を損失する。
中国艦隊は第1護衛艦隊群に攻撃を仕掛ける。しかし、第1護衛艦隊とは別でかなり離れたところにDDXながと の姿があった。護衛艦ながとにはレールガンが設置されている。このレールガンは音速ミサイルなどを撃墜する対空用であるが、海上目標に対しても攻撃が可能だ。
レールガンは消費電力の関係上、4発が限界である。
ながとのレールガンが空母重慶にむけて放たれる。
レールガンからものすごい光が飛び散り、一瞬で空母重慶に到達する。
重慶を護衛する駆逐艦は飛来物の存在を確認するも時すでに遅し、空母重慶は船体を貫かれ出火。
そして追い打ちをかけるように二発目が撃ち込まれ、発艦準備中で甲板の上で待機していた航空機は衝撃ですべて海に落ち、発艦中だった航空機は電源喪失により電磁カタパルトが止まり、中途半端なスピードで発艦し、海に墜落してしまう。
一方で空母機動艦隊だってやり返す。
最新駆逐艦から超音速ミサイルを2発 発射する。
それもDDXながとにより1発、イージス艦により1発が護衛艦いずもを逸れるような形で海に着弾した。
同時に潜水艦隊からの攻撃により中国艦隊は半分になる。
そしてF-2Cの対艦ミサイルの攻撃で、中国艦隊は艦隊としての機能を維持しきれず、撤退することになる。
もちろん第1護衛艦隊がノーダメージだったというわけではない
DDG179まや、FFM13とねが撃沈されDDX119ながとは位置バレしたことでミサイルの集中砲火を浴び戦闘不能になる。DDH183いずもも攻撃を食らい、一部甲板が損傷した
また、発艦したF-35B4機が撃墜、攻撃ドローンは19機が撃墜された。
潜水艦隊も損害を加えられ、2隻が攻撃を受け海の底に沈んだとみられた。
2日後
中国艦隊28隻による大艦隊と総勢4500人戦車80両の第二次上陸隊はエリザルバート沖へと順調に進んでいた。
エリザルバート上陸部隊は大きな被害を負ったものの、イルミナ軍が使用していた陣地を活用し、防衛中である。
また、同時にイルミナ各都市にミサイル攻撃を加えているため無事では済まされず、日本の第1護衛艦隊群も空母重慶機動艦隊との戦いで撤退していた。
ほぼイージーな作戦だといっていいだろう
それが中国海軍司令官の考えであった。
・・・世界最強の艦隊アメリカ第七艦隊が来るまでは・・・
そのあとはボコボコであった。アメリカ空母から発艦したF-35Cによる飽和攻撃やミサイル攻撃を受け、空母を持っていなかった艦隊は全滅する。
その後海兵隊によるエリザルバート上陸作戦が行われ、上陸していた中国軍は一瞬にして壊滅した。
その後第七艦隊は後続の第三上陸部隊、空母上海を含む機動艦隊とも戦闘を行い、
米海軍は6隻ほど、駆逐艦を失うも、打ち破る。
空母上海は鹵獲される。
中国軍は空母を6隻保有している遼寧、山東、福建、重慶、上海と原子力空母である西安
本来であれば2040年までに6隻を建造する予定であったが日本の空母獲得により中国海軍は焦りを感じ急ピッチで3隻を作り上げた。
空母山東は艦載機不足で帰還中、福建は戦闘で損傷し、現在ドック入り、重慶は撃沈し上海は鹵獲される。
いま稼働できる空母は遼寧と西安だけである
現在遼寧はフィリピン上陸戦に投入され、西安は台湾制圧へと投入されている。
日本との戦闘で2隻を損傷したほか、イルミナ上陸で2隻を失うなど中国海軍は手痛い損失を負っていた。
そしてまさかのアメリカ参戦である。
ロシアは参戦するのか怪しいのだがこちらも警戒が必要で、ロシア空母がウラジオストクに入港していることも懸念されている。
そして中国は南西諸島に派遣されている第4護衛艦隊群を撃破する作戦を実行する。
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一方各戦線はと言うと・・・
朝鮮戦線では北朝鮮の補給路をほぼ封鎖したことにより一時は優勢だったものの、インフラが復旧し、中国軍4万人が北朝鮮に派兵されたことで、優勢だった戦況が一気に劣勢になる。
フィリピンは中国海軍の上陸を許し、国土の30パーセントが既に占領されていた。
台湾も同じく上陸されていたがゲリラ戦術とドローン戦術を多用し、持ちこたえている状況である




