26 軍事学校
お久しぶりかも
イルミナ王国より日本へ剣術に優れた貴族の息子や優秀な兵士と将軍が日本へと留学することが決定した。
留学生の数が多いため、民間旅客機をチャーターして羽田空港へと降り立った。
スサム
彼は貴族の長男としてイルミナ学院の軍事学部に入り立派な軍人になることを夢見ていた。。そして彼はこの国の軍を誇りに思っていたのだが、ある日突然、異世界へと国がワープしたことを聞き日本国と仲良くしていた国を変えようと集まった有志達がクーデターを起こした。彼も融和路線を取った国には失望しており、反日思想に染まっていた。彼は一瞬でクーデターを鎮圧した日本軍に興味を持つ反面、日本国に対して敵意を持っていた。今の彼は「魔法の使えない日本国がどのような国なのかしっかり見ておこう」と見下している態度だった。飛行機に乗るまでは・・・
スサムは生物でもないこの鉄の塊が浮くことについて恐怖に満ちていた。今にも墜落するのではないかと
しかし、あっという間に日本国の首都東京にある羽田空港といところに着いた。
羽田空港に着くと、そこからバスと言う乗り物に乗って埼玉県の大宮駐屯地と言う軍の基地に着いた
「なぁスサム、日本軍の設備とか技術はすごいが軍の規律とかは大したことねぇな」
「あぁ、そうだな甘いものだぜ」
スサムは友達と二人で談笑していた。
しかし彼らは知らない。いまはお客様期間だという事を
次の日
♪~
宿舎内に起床ラッパが響き渡る
「おいゴルァ!さっさとおきんか!」
教官のけたたましい罵声とともに彼らは目を覚ます
制服に着替え朝礼へと向かう
「そこ、遅刻!連帯責任として腕立て100回」
彼らは目をこすりながら広場に集まると、教官に叱られ、連帯責任として全員大きな声で数を数えながら腕立て伏せをさせられた。
そこから地獄の日々か1週間続くことになる
偉そうにしていた将軍や貴族の息子など関係なしに叱り、指導していく
しばらくすれば彼らは身分関係なくふるまえる完璧な人間になっていた。
座学で銃の扱い方や日本軍における戦術なども学んだ
スサムはとっくに日本に対する敵対心など持ってなく、早く国に帰りたい一心で黙々と訓練をこなしていた。
1週間最後の日。彼らは8キロのカバンを持って約20キロの道を行軍していく。
イルミナ留学生たちにとってこれが一番楽だったのではないかと言える。
彼らの移動方法は基本足なのでこういうのには慣れていたのだ。8キロの荷物も重くはなく、難なく訓練を終了することができた。
彼らはやっと帰れるー!と声を上げるがその日のあと、彼らに伝えられたのは「訓練が続く」という事であった。
戦闘機パイロット留学生は静岡県浜松市にある航空教育団の下へ送られることになる
一方でその他の留学生は戦車の操縦・攻撃技術を取得するために第9師団の第9偵察戦闘大隊が駐屯する岩手駐屯地に移動された
第9師団第9偵察戦闘大隊にはイルミナに譲渡予定の20両のうち74式戦車15両が集まり、運転免許の取得や攻撃技術などを2週間学び、イルミナに帰国後、陸上自衛隊イルミナ演習場にて実弾射撃訓練を行い、正式にイルミナ国に74式戦車20両が配備され、イルミナ王国に戦車師団が配備された。また、得た技術を各軍に広め89式小銃の配備も進んでいった。




