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18 イルミナ奪還作戦

次の日の朝 敵駐屯地より約8キロ地点

中距離多目的誘導弾3両と護衛の16式機動戦闘車6両、74式戦車5両と第46普通科連隊、ミシリア率いる部隊が発射を見守っていた。

レーダーが車両の上部へと移動し、狙いを定める

「うてーっ!」

各車両から4発ずつ計12発のミサイルが発射される

ゴオォォォと大きな音を立てて

ダーンと音とともに前方に見えていた駐屯地から赤い炎と黒い煙が上がる。それが収まる間もなく次々とミサイルが弾着する。

「突撃ー!」

尾根の号令により高機動車、16式機動戦闘車、74式戦車がものすごいスピードで突撃していく

それを見たイルミナ兵たちは驚き、一瞬動きが止まってしまう

彼らはそこまでスピードが出ないと思い込んでいたのだろう。人間の足と車じゃスピードが全く違う。

16式と74式はまだ建物が残っているとスピードを落として建物を破壊。そのまま突入し建物、人何もかもをなぎ倒し破壊していく。しかし、ミサイルはすべてを破壊することはできず、40人程度の兵がまだ残っていた。彼らは臆することなく戦車に一撃をかまそうと剣を振りかぶるが「カン」と金属がぶつかる音しかならない

「なんだこの魔物!」

「金属でできているぞ」

と声を上げながら一生懸命剣で攻撃を続ける。そこに74式の12.7mm重機関銃M2と89式小銃の攻撃がさく裂し、駐屯兵は全滅する


イルミナ城壁手前

10式戦車5両が所定の位置に付き、駐屯地攻撃部隊からの連絡を待つ。しばらくしてイルミナの街の奥から黒煙が上がり、無事に攻撃が成功したことを確認。しばらくして制圧したとの連絡が入る

香川は「撃ち方はじめ」と指令を出し、「撃てーっ!」と声を上げる

5両の10式戦車から放たれた120mm滑空砲は目の前にそびえたつ城壁をぶち抜き大きな穴をあける

「いけー突撃だー!」ハルメンが号令を飛ばす。兵士たちは若干引きながらも「おー!」と声を上げて走り出す


イルミナ城壁

何が起きたかと思えば大群が突撃してくる。しかも城壁に大きな穴をあけられた。

「くそっ!あれを持ってこい」

城壁上の兵士たちが手に持ったのは大きな魔石がついた杖。魔術師が強大な魔法を使うときに使われる。また、そこまで市場に出回ってないためかなり高価なもので持っているのは王国の魔法師団長とかそこらへんしかもっていない。これが使えるのも教皇とセリーヌ様のおかげである

魔力を込めると杖の魔石の先に紫色の弾ができる。そして突撃してくる兵士たちに向けて放つ。着弾し、兵士が吹っ飛ぶ。そして次を放とうとしたとき「ダン」と言う音を聞いて意識が途切れた



城壁の上から何かが発射され、前方にいた兵士たちが吹っ飛ぶ

10式戦車は直ぐに城壁の上に標準を合わせ発射する

発射された場所は吹っ飛び、その周辺の壁には大きなひびが入っていた。

一方で穴にたどり着いたものの敵兵士との乱戦状態になり膠着していたところに16式が登場。105mmライフル砲で城壁にある穴を広げ、そのまま戦場に突っ込む。敵兵はなすすべなく16式の下敷きになる

香川は「豪快ですな」と声を上げる。横に居た視察団とハルメンはポカンと口を開けている

一方で駐屯地方向からも74式・16式が迫っていた。同じように穴をあけ街の中に侵入する

街の住民は何事かと突撃してくる兵を見る。しかしそれがイルミナ兵だとわかると全員の顔が安堵と喜びに包まれる。



Aランク冒険者パーティー「不死身のハンター」

セリーヌ教国とやらに占領されてから数日以上たつ。かろうじて冒険者ギルドは稼働しており、内容のほとんどが街の復興作業関連であった。普段ならこういう仕事は下級冒険者パーティーに譲るのだが、戦争により数が減り受け手が少なかったため、受けることにした。

不死身のハンターは魔法使いのレナ、雑用兼探知ジリの、魔剣士のアイーゼ、俺である。ちなみに名前はハーベルトだ。

今日もいつも通り復興作業に従事していたのだが「ドーン」大きな音がした。そして兵士たちがあわただしく動き始め、城壁の方に向かっていく。

何が起きているのかと城壁の方を見る。城壁の上の方から魔法が発射されたかと思うと、バーンと城壁の上が崩壊する。

俺たちはほかのパーティーメンバーと顔を合わせて逃げようとしたとき、兵士たちが突っ込んでくる。しかもそれはここの兵士じゃない。イルミナ王国の兵士だった。全員が歓喜したが、増援の兵士たちがやってくる。しかしイルミナの兵士は道の端っこによると奥から出てきたのは砲がついた緑色の塊。多分金属?なのだろう。

セリーヌ側の兵士は魔法を展開し、ストーンガードを生み出す。すると緑色の金属の塊が

「ドーン」と砲を発射する。ストーンガードが一瞬で破壊され、爆風があたりを包み込む。

パパパパと音がした次の瞬間セリーヌ教国の兵士たちが血を出しながらどんどん倒れていく。そしてその上を無残にも鉄の塊が進んでいく。「ぎゃっ!」と兵士たちが情けない声を出しながら潰れていく。その後ろには同じ緑色の塊がかなり速いスピードでどんどん進んでいく。そしてそのあとからイルミナ王国の兵士、そして緑色の服を着て帽子のようなものをかぶった人が黒い杖のようなものを持ちながら走っていく。腕には白色に赤丸。テレビで見た日本国の国旗だ。という事はあの緑色のも日本国のもの。

「太陽の悪魔というのは本当だったのか」現場に居合わせた人は全員同じことを思ったであろう。何にせよその証拠として、道には死体が転がり、血の池、いや川ができていた。


その日、イルミナを占領していたセリーヌ兵は全滅。率いていた司令官などは捕まり捕虜となった。イルミナを治めていた貴族は解放される。



王都

王都に着いたソダスは現地の兵から熱い歓迎を受けていた。しかし、ある知らせによってそれは急遽として終わってしまう。「イルミナが落ちた」

ソタスはワイバーンを向かわせるように指示した

しかしワイバーンの騎士からの悲鳴を最後に通信が途絶えた。



「ビービービー」

護衛艦こんごうのCICに警報が響く。

「艦長!王都の方向からイルミナに飛行物体がむかっています」

「直ぐに陸自に連絡を入れろ。SM-2発射準備!」

陸自経由でイルミナより確認を取り見方ではないことが分かった。

「SM-2発射用意!」

「撃ちぃーかたー始め!」

「てーっ!」

ゴオォォォと2発のミサイルが、2匹のワイバーンへ向かう

「撃墜確認」しばらくしてCICに響き渡った。

「ご苦労であった」艦長はそう言って、艦長室へと向かった





1日おきの投稿に戻ります。なので次の投稿は火曜日になります

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