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14 王都事変

これが最後のストックです

追記:23日に最新話投稿予定

海上自衛隊の編成表、仮想兵器、艦等をまとめた話を投稿しています(随時更新)。この作品の編成表や登場・計画中の兵器の解説が知りたい方はお読みください。


視察団の6人が空でわちゃわちゃしているころ、セリーヌ教国の騎士団、特殊部隊が王城に侵入。近衛兵が何とか対処しようとするも早々にやられ、ヤマル国王は殺害されてしまう。国防大臣のレストやその他幹部などは騎士団の本部である国防総省に逃げ込む。セリーヌ教国は国防総省を除く王都を占領した。

一方で第二王女であるミシリアは侍女らにより王都にあるイルミナ学園から脱出。唯一の希望となる王都から少し離れたイルミナ港の海軍省へと侍女らと共に馬を飛ばして向かった。

ミシリアは武闘派で、将来は騎士団の長になるといわれているほど剣術に優れている

しかし、イルミナ港にある海軍省は所々崩れ、街はほぼ全壊と言っていいほどボロボロであった。実はその数十分前


護衛艦ひゅうが

艦内は外交長官であるミオがいない以外は変わりなく、両国の外交官が常駐していた。

しかし、異変が起きる

バーンという音とともに護衛艦ひゅうがの側面から火が上がる。そしてジリリリリ・・・という警報ベルが鳴り響く。

「おい!何がおきた!」艦長の声が響く。艦橋からは左側面から火が上がっているのが見えた。

「こちらCIC側面に攻撃を受けたことを確認!」

「攻撃?今すぐイルミナ王国の外交員に確認しろ!もがみと本国に状況を伝えろ!」


「なんですと?攻撃を受けた?」

「何か知りませんか?」

(これは情報を知らせるしか)

イルミナ王国はグランセルで反乱が起き、セリーヌ教国が建国されたことを外交が不利になると思い伝えていなかったのだ。

「実は…」


「艦長!火災の鎮圧が完了!電気系統に一部異常がありますが航行は可能です!」

「了解!今すぐここを離れ沖に出る!」

反乱が起きていた件は艦長及び日本国に伝わり、即時撤退命令が出された

しかし・・・

「ドーン!」

「甲板に被弾です!」

「艦長!あれを!」

「なっ!」

その先にはイルミナ港の港町が炎に包まれていたのだ。

「バン!」

強く扉が開く音がした。何だ?と全員が扉を見ると、そこにはエルフ、イルミナ王国の外交官が息を切らしながら立っていた

「た、大変です!王都が占領されヤマル国王が殺害されました!」

「なっ」

「今すぐ攻撃が飛んできている場所を攻撃してください!我々が許可しますので!」

外交官は涙目でそう艦長に訴える

「どうしますか、艦長」

「このままでは船が持ちませんぞ!」

「正当防衛が適用されます!今すぐ判断を!」

艦長はしばらく考えた後「分かった。正当防衛として攻撃を許可する。もがみに伝えろ」

「はっ!」



護衛艦もがみ

「ただいま、ひゅうがが攻撃を受けた!正当防衛が適用され、攻撃が放たれた場所へ艦砲射撃を行う!」

ジリリリリ・・・とベルが鳴り響き

もがみの主砲である62口径5インチ砲が港町の方へ向く。手動で目標場所をセットし

「撃ちぃかたーはじめ!」

「発射!」

ダンダン!弾が港に向かい発射される

しかし主砲で攻撃する直後にファイヤーボールが発射される

ビービービーと警報がCICに鳴り響く

「SeaRAM発射!」

SeaRAMが発射したミサイルはもがみに着弾する直前でファイヤーボールに直撃。攻撃を防ぐことができた。追加で発射された方向に射撃を行い、湾から離れたのである


護衛艦ひゅうが

「クソっ!大丈夫か!」

「このまま日本まで航行できません。海上保安庁に曳航の要請します」

「負傷者は」

「現在確認中ですが、作業していた3人が直撃し、即死です。負傷者は重軽症含めて17人です。そのうち2人は命の危険が迫っています」

「すぐに知らせろ」

「はい」


近くを航行していた護衛艦いかづち、もがみより哨戒ヘリが発艦し、ひゅうがの甲板に着艦。重傷者2人、軽症者の中でも負傷が激しい者を収容し、病院へと直行した。




イルミナ港

「こ、これは・・・」

「姫様!希望を捨てずに」

「えぇ」

「確か日本国の軍艦がいたはずです」

「うそ・・・」

かすかな希望を頼りに港の方へ向かうがそこには夕日に染まった海と攻撃を受け、航行不能になった軍艦しかなかった。


暫くその場をさまようと、生き残った海軍の者たちがいた。

「おぉ、姫様ではありませんか」

「あぁ、何とか逃げてきた」

「ということは王都は…」

「あぁ」

「ここも襲撃を受け、停泊していた軍艦はほぼ全滅。日本国の船も攻撃を受けました。幸い港に接岸していなかったのでそのまま沖まで逃げました」

「そうか」

「応援要請をしていたのでそろそろ駆逐艦がくるかと」


しばらくして見えたのは2隻の駆逐艦ハルバード

「姫様、先にお乗りください」

「しかし、あなた方も状況を説説明する為に乗らなければ」

「もちろん乗りますから、お先に」


ハルバードから来た手漕ぎボートに乗って海軍のものとミシリア王女がハルバードに乗り込む

「おい、敵襲だ!」

ドーンとミシリア王女が乗っている艦とは別の艦に直撃

「障壁魔法展開!」

障壁魔法を展開しながら進むも船体後部に魔法が直撃

「何!障壁魔法がきかないだと⁉」

「おい、救援要請を出せ!」

乗組員は神に祈りながら必死に魔導通信機に向かって叫ぶ



護衛艦ひゅうが

先ほどの外交官が魔導通信機を持って艦橋にやってきた

「すいません!駆逐艦ハルバードから応援要請です!どうやら第二王女が乗っているみたいで!」

「なっ」

「どうしますか!」

「うーん」と悩む艦長。しかし、そこに新たな敵が現れる

ビービービー

「艦長!CICより正体不明機がこちらに向かってきています!」

「攻撃はするな!」

「ですが艦長!次食らえばひゅうがは動かなくなりますぞ!」

しかし再び魔同通信機から声が流れてくる。ワイバーンからの攻撃を受けていると

「艦長、2隻の船を確認しています。そしてその上空に正体不明機が」

「それがワイバーンと言うやつか」

「ワイバーンはファイヤーボールを撃ってくるドラゴンです。非常に危険です!」

「くっ」

「もがみに伝えろ。進路変更、もがみは2隻の駆逐艦の救出に向かえ。上空にいるワイバーンへの攻撃を許可する」



駆逐艦ハルバード

「ああっ!」

ワイバーンの襲来に対空攻撃を行うも1隻が目の前で撃沈されていく

もう船員の士気ははゼロに近い状態であった。王女ミシリアも覚悟を決めていた。

(姉貴、後は頼んだ)

その時、上空を飛んでいたワイバーンに光の矢が直撃し爆発する

「な、何が起きた!」

どんどん撃ち落とされるワイバーンをみて全員がポカンととするがすぐに気を取り直して

「今のうちに逃げるぞ!」と声を上げる


攻撃したのはもがみではなく、近くまで来ていた護衛艦いかづちである

(もがみにはESSMが搭載されていないため)

いかづちが発射した10発のミサイルはすべて正確にワイバーンを撃墜した

そして数分も経たず、もがみはハルバードと接触することになる



「あ、あれは日本国の艦船だ!」

船員たちは前方に見えた灰色の船を見て声を上げる

「俺たちは助かったんだ!」「やったー」

と歓声を上げる

ミシリア侍女に「あの日本国の船はそこまで強いのか?」と聞く

「我々は日本国について詳しくないので・・・」

「だが、船員がこんなにも喜ぶとは強いのだろう」

ミシリアは無駄のないフォルムと、ユニコーンのようなマストをみて美しい思うのであった


日本国の艦船がぐるりと回って近づき、日本国の船員がでてくる

「我々は日本国海上自衛隊です!救出に参りました!そのまま我々についてきてください」

日本国の船員の言う通り駆逐艦ハルバードはついていくのであった。








12月17日一部誤字修正

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― 新着の感想 ―
電気系統に一部以上がありますが航行は可能です! 以上→異常ですね 前半部分です
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